今日もぽかぽかの春の日差しに誘われ、南房総はたくさんの人々で賑わいました。
月替り新磯懐石今月の一品
【蒸 物】 新馬鈴薯 巾着蒸
スモークサーモン 桜葉 ずわい蟹
蕗 花びら百合根 挽き肉餡
古きから伝わる日本の伝統料理に魅せられ、奥深い料理の世界に身を投じ、日本料理の伝統を守りながらも新たな料理を生み出 す。日本人だから作り出せる独特の美の極意を追い求め、料理人の際限ない探究心の形がここにあります。
南房総の旬の味、赤魚鯛(アコウダイ)が水揚げされました。
どうですかこのとても立派な赤魚鯛、市場ではあまり多く出回る魚でありませんが知る人 ぞ知る高級魚です。この赤魚鯛は白身に旨味がすばらしく凝縮された魚で、この旨味を最高に引き出すには3~4日寝かせることがこの魚を最も美味しく召し上がる方法です。お刺身は鮮度の良いものが美味しいというのは当然ですが、赤魚鯛は新鮮な状態のときには味があまりはっきりせず、数日寝かせることにより不 思議なくらい旨味が増していきます。そしてこの旨味が増した頃に焼き霜造り(皮の下に脂の旨味がたっぷり)にして召し上がると、この極上の旨さに誰もが虜 となります。(魚の大きさによって寝かせる時間も異なります。)赤魚鯛はこの他様々な料理で美味しく食べることができ、とろりと旨味が口の中いっぱいに広 がる煮付け、ポン酢につけて食べるあつあつの鍋、粕漬けや西京漬けの焼き物などなど、どの料理も赤魚鯛は最高の旨味を出し楽しませてくれます。南房総の旬 の恵み赤魚鯛、ぜひ皆様召し上がり下さい。
うららかな春の日差しを浴び南房総は今日も爽やかな一日となりました。
月替り新磯懐石今月の一品
【揚 物】 白魚寄せ揚げ
若布 三ツ葉
タラの芽 蕗薹 抹茶塩
日本料理は世界三大料理の一つとも言われ日本にしかない独特の料理法を用いて作られます。この日本料理の最大の特徴は食材の味を活かした料理法にあり、なぜこのような独 特な料理法ができたのか、それは日本が豊富な食材に恵まれた国だからと言われております。日本では春夏秋冬の四季がありこの四季があることにより季節特有 の旬の食材があり、また、日本海と太平洋には暖流、寒流が混じり合う豊かな漁場があり、北は亜寒帯、南は亜熱帯、山と川が近い環境などさまざまな自然環境 があるため、稀にみる豊富な自然の食材に恵まれた食材の宝庫となりました。そしてこの豊富な食材の味を活かす料理法が日本独特の料理法となり、長い年月を 経て進化し数々の日本料理が生まれました。
当館でも、この日本料理の粋を集め作られた繊細かつ大胆な味わいの日本料理を堪能することができます。 日本料理の世界で修行した者のみが作ることを許された本物の日本料理をぜひ皆様味わって下さい。
春の日差しを浴びた南房総はとても心地の良い一日となりました。
月替り新磯懐石今月の一品
【椀】 蛤新丈 菜花 桜 梅人参
グリンピース擂り流し
食材とは地方の特色によりその土地ならではの様々な食材があり、この地元でとれた新鮮な食 材を使うことにより地方色豊かな味わいが出せそこでしか味わうことのできない郷土料理となります。長き修行の中で継承された料理人の技を使い、土地柄なら ではの食材を美しく飾り、旨味を引き出します
本日の南房総は激しい雨に見舞われ、内浦の山間では滝のような雨水が道路に溢れ込んでいました。
月替り新磯懐石今月の一品
【炊 合せ】 金目鯛道明寺巻
地蛸桜煮 筍
木ノ芽 蕨
できる限り食材の味をそままに、またその食材が主張する個性を大切に、この食材がこんなにも美味しいものだったのかと、口にした皆様が驚きを感じそれが喜びへと結び付くように、吟味に吟味を重ね選びぬいた地元漁港直送の新鮮な魚介と、一生懸命に生産者が育て上げ送り出した旬の食材を、信頼できる仕入先からのみ受取り、それぞれの食材の特性を生かした調理法で仕上げ、口にした皆様をほんの一時でも幸せにできるようにと、一品一品に心を込め作り上げております。