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南房総鴨川の和風旅館「緑水亭」の新着情報や季節のイベントなどをお知らせします。

月別アーカイブ【2008年7月】

牡蠣というなまめくものをすすりけり

夏が旬のとっても美味しい天然の岩牡蠣です。
房総の海ではこの時期たくさんの天然の岩牡蠣(夏牡蠣)が水揚げされ、漁師町でしか食べることのでき ない新鮮な岩牡蠣を逸早く食べることができます。当館でもこの岩牡蠣を新鮮な状態でお召し上がり頂けるように、1日5個限定で新鮮な岩牡蠣本来の味を楽し んで頂くため、調理はせずに生牡蠣にてお召し上がり頂いております。夏の岩牡蠣はとても大きく、殻をこじ開けると白くぷりっとした肉厚の身が姿を現し見た 目にもとても美味しそうです。この岩牡蠣の食べ方は色々ありますが、やはり新鮮な岩牡蠣は生で食べてこそ本来の旨味を味わうことができ、牡蠣の持っている 自然の甘味にレモンを搾りそのまま口に入れると、口いっぱいに潮の香りが広がり、後には岩牡蠣が持つ独特の奥深い旨味が押し寄せも~う堪りません。また、 牡蠣には牛乳を上回る栄養価があり「海のミルク」とも言われ、旨味と栄養を兼ね備えたすばらしい食材でもあります。夏限定の岩牡蠣、ぜひお召し上がり下さ いませ。

by 旬彩の宿緑水亭 | 2008-07-31 21:01 | ♦旬の魚介類
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ひつぱれる糸まつすぐや甲虫

今日は昆虫の王様カブトムシが緑水亭へやってきました。
どうですかこの出で立ち、昆虫の王にふさわしくとても強そうです。当館にはこのカブトムシ をはじめ沢山の昆虫が飛来し、夏の夜は毎年とても賑やかです。今年はカブトムシも多く暑い夜には必ずといっていいほど飛んできます。皆様もぜひ、本物のカ ブトムシをその手で捕まえに房総小湊へお越し下さいませ。季節限定です。

カブトムシ(甲虫、兜虫、学名:Allomyrina dichotoma=Trypoxylus)
コウチュウ目、コ ガネムシ科、カブトムシ亜科、真性カブトムシ族に分類され、本種はサビカブト属(Allomyrina)に含まれていましたが、近年カブトムシ属 (Trypoxylus)として独立しました。日本での分布地は、本州以南から沖縄までに分布し、北海道で見るものは人為的に定着させられたものといわれ ています。発生は7月~9月頃。このカブトムシは大型の昆虫でかつては日本最大の昆虫とされていましたが、沖縄本島で発見されたヤンバルテナガコガネの発 見でその座を失いました。体長は角を除いた雄で30~54㎜、雌は30~52㎜になります。カブトムシの特徴は名の由来にもなった日本兜のような雄の大き な角にあり、この角は皮膚が発達したもので雌の奪い合い、また餌場で他の昆虫と争うときに使われます。雌の特徴は、足が太く鋭い棘が発達しているところで す。成虫の餌はクヌギ、ナラ、サイカチなどの樹液で、大顎におおわれている毛で毛管現象を使い染み込ませなめとり吸っています。カブトムシは完全変態をお こなう昆虫であり、卵→幼虫→蛹→成虫と変態を繰り返します。まず交尾を終えた雌は腐食の進んだ枯木や腐植土の中にもぐりこみ20~30個の卵を産みま す。その後2週間ほど経過すると頭部が褐色で硬く、胴体が白くて柔らかい幼虫が孵化をします。この幼虫は腐植土や柔らか枯木などを食べ冬までに2回脱皮を し3齢幼虫となります。その後3齢幼虫は4月下旬から6月にかけ腐植土の中に蛹室を作り脱皮した後に蛹となります。(雄は脱皮するときに角ができます。) 蛹ははじめ白色をしていますが徐々に色を変え黒ずんでくると蛹の殻に割れ目が入り、殻を破り羽化をします。カブトムシが成虫へ羽化してからの寿命は 1~2ヶ月ほどで、クワガタムシのように越冬することはありません。

by 旬彩の宿緑水亭 | 2008-07-26 20:59 | ♦季節(夏)
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盃に泥な落しそむら燕

新しい生命の誕生です。
遠い異国の地から遥々大海を越えやって来た燕たちが、産まれたばかりの大切な我子のために一生懸命餌を運び子育てに励んで います。当館には毎年たくさんの燕が訪れ、あちらこちらの軒先に巣を作ってはたくさんの卵を産み、気が付くと館内から見える屋根の斜面で燕の大家族が気持 ち良さそうに日向ぼっこをしています。どうでしょう自然の中で見るのどかな風景、とても心が癒されます。

ツバメ(燕、学名:Hirundo rustica)
スズメ目、ツバメ科に属する鳥類。北半 球の温帯地方に広く分布し、日本には主にフィリピン、台湾、ジャワ島、マレー半島、インドネシアなどで越冬したツバメが、春先に繁殖するために夏鳥として 北海道から九州までに渡来します。日本に渡来して来るツバメの中には越冬する固体もいて、これらは日本より北の地域シベリアなどで繁殖する固体と考えられ ています。ツバメの特徴は、背が黒く、腹部は真っ白、喉と額が赤く、尾羽の形が特徴的で、この尾羽は燕尾服の名の由来にもなっております。全長は約 17cm、時速50~200㎞の高速で飛行し、飛行している昆虫を捕食し生きています。繁殖期は4~7月頃、天敵であるカラスや猫なのどが近づきにくい軒 下などの人の住むにぎやかな環境に泥と枯草で巣を作り、数個の卵を産卵します。卵は雌が主に抱卵をし13~17日で雛が孵り、孵った雛が巣立つまでは 20~24日かかります。(巣立つまでの間親鳥は雛に餌を運び続けます。)親鳥の半数は繁殖を終えた2週間後に同じ巣を使い2度目の繁殖をおこない、この 2度目に生まれた雛を2番子といいます。こうして巣立った若鶏はヨシ原、河川敷などに集まり、数千羽から数万羽の集団ねぐらを作り10月頃には越冬をする ため、2000㎞以上も離れた南の島へと向かいます。また、このツバメは水稲栽培において害虫を食べてくれる益鳥として日本では古くから大切にされ、人の 住むにぎやかな環境に巣を作ることから、商売繁盛の印ともされています。

by 旬彩の宿緑水亭 | 2008-07-22 20:58 | ♦季節(夏)
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一尺の滝も音して夕涼み

元気な子供たちの遊び相手になってくれる夏の風物詩クワガタです。
当館では毎年夏になると内浦山の山々から沢山の訪問者がやってきます。ご覧頂い ているのは昆虫少年の憧れの的ミヤマクワガタです。子供の頃このミヤマクワガタを見つけようとみんなで山の中へ入り虫に刺されながら必死で探したもので す。ですがなかなか見つけることができず子供たちには憧れのクワガタでした。大人になった今でも子供の頃を想い出しミヤマクワガタを見つけるととても興奮 します。当館は海から車で5分もかからない山間にあります。このようなところでも房総では沢山の昆虫と出会うことができます。豊な自然が残る房総、ぜひ皆 様夏の思い出にお越し下さいませ。

ミヤマクワガタ(深 山鍬形、学名:Lucanus maculifemoratus)
甲虫目、クワガタムシ科に属するクワガタムシの一種であり、日本では古来から最 もなじみ深い種類です。分布は北海道から九州までの広範囲に分布し、地域差はありますが6月~9月に見ることができます。ミヤマクワガタの最大の特徴は、 冠状に突起(耳状突起)した頭部にあり、この耳状突起は蛹の頃に寒冷な気候で育ったオスほど大きくなる傾向が見られ、幼虫期の頭部の幅に影響されます。ま た、オスの大アゴには、エゾ型・ヤマ型(基本型)・サト型(フジ型)の3つがあり、それぞれ大アゴの第一内歯と第三内歯の長さ、先端の二叉の大きさで見分 けることができます。この他の特徴は、オスは体表に細かい毛が生え、体色は金色から褐色、木の幹に擬態した保護色の効果があり、体毛は体温調整に役立つと 思われます。また、メスは黒色でツヤがあり他のクワガタムシのメスと類似していますが、腹側には微毛があり、学名の元になった黄色い長楕円の黄色紋が腿節 部にあるため、他種のメスと容易に見分けることができます。大きさは、オスが42~79mm、メスは25~43mm。このクワガタは、冷涼湿潤な環境を好 むため「深山」と名付けられたように標高の高い山間部によく見られます。また、他のクワガタは夜行性が多いのに対し、ミヤマクワガタは生息域や環境によっ て日中活動をすることが知られ、クワガタの中でも飛翔性が高い種でもあります。幼虫は腐植の進んだ地中や朽木の中に生息し、腐植土状部分を食べ、秋に羽化 した成虫は土中の蛹室内で冬を越し翌年の夏に活動を始めます。(ミヤマクワガタの寿命は短く、再越冬はしません。)このミヤマクワガタは環境庁により指標 昆虫にも指定され、ミヤマクワガタが生息するところには豊な自然がありとても良い環境ということの証明にもなります。

指標昆虫
動物分布調査の一環として「分布域が広く、比較的なじ みがあり、かつ全体として山地から平地までの良好な自然環境の指標となる」昆虫を指定したものです。

by 旬彩の宿緑水亭 | 2008-07-16 20:55 | ♦季節(夏)
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灯を消せば涼しき星や窓に入る

夏の日差しを浴び緑繁茂する緑水亭の木々たちも、植木職人の手により涼しげな様相へと姿を変えました。
ご覧下さい。先週暑い日差しの下一生懸命削 り落とした池の藻も、ご覧頂けますように一週間で見事に緑色となりました。日本にはご存知の通り四季があります。それぞれの季節にはさまざまな自然との関 わりがあり、この池の水一つを見ても、夏という季節が自然に与える生命力の神秘を容易に垣間見ることができます。夏の海、豊な緑生い茂る内浦山、そして自 然の中で生きる動物達、皆様夏こそ自然とふれ合う絶好の機会です。あらゆる生命が息づく自然豊な南房総小湊へ、ぜひ皆様お越し下さいませ。大自然が皆様を お待ちしております。

by 旬彩の宿緑水亭 | 2008-07-12 20:53 | ♦館内
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葉の下に茄子の花の鋭さよ

本日の房総は朝から激しい雨となり、梅雨らしい天気模様となりました。

月替り新磯懐石今月の一品
 【揚 物】 米茄子鳥味噌田楽
            アスパラ 太刀魚 手長海老 ヤングコーン

当館では、季節を彩る豊富な食材の中から吟味し選び抜いた食材だけを最高の調 理法でお召し上がり頂けますように、妥協せず、手間隙を惜しむことなく失敗を繰り返しながら、より皆様にお喜び頂けるお料理へと近づけるため、お献立は日 々進化しております。美味しいものを食べたときの喜び、そして感動、「旬彩の宿緑水亭へ来て良かった。」と皆様に心から思って頂けますように、日夜試行錯 誤しがんばっております。

by 旬彩の宿緑水亭 | 2008-07-07 20:51 | ♦お料理
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刻々と暑さ襲ひ来る座して堪ゆ

暑い夏を目前に控えた緑水亭では、緑色に染まる池の水が透明な輝きを取り戻し、また、日の光で小麦色に焼けた畳が藺草本来の色へと姿を変え、元気に泳ぎ回 る池の鯉と和の空間に漂う畳のいい香りが、お越し頂く皆様の心を和ませています。緑水亭ではよき日本の伝統を守り、お越し頂ける皆様に大切な一時をごゆっ くりお過ごし頂けますように、安らぎの空間を演出し皆様のお越しをお待ちしております。世界に誇る日本の文化、南房総が誇る新鮮な魚介を心から楽しんで頂 ける千葉房総の宿でございます。

by 旬彩の宿緑水亭 | 2008-07-04 20:49 | ♦館内
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夏山を廊下づたひの温泉哉

本日の南房総はとても暑い一日となりました。

月替り新磯懐石今月の一品
 【蒸 物】 金目鯛ちり蒸
          焼葱 豆腐 椎茸 浅月 紅葉下ろし

当館では、口に含んだ瞬間に自然と笑顔になり決して忘れることのできない味をと、日々味に心を砕き味の追求 をしております。季節の食材が持つ本来の味、長年の修行から生み出す極みの味を巧に操り、日常では決して味わうことのできない南房総「緑水亭の味」をご用意してお待ち申し上げております。

by 旬彩の宿緑水亭 | 2008-07-03 17:41 | ♦お料理
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