晩秋のこの季節、各地で美しい紅葉が山を彩り見るものを魅了しております。
ここ房総でも例年11月中旬頃から紅葉が見ごろをむかえ、毎年たくさん の人々が行楽に訪れ芸術の秋を楽しんでいます。
月替り新磯懐石11月の一品
【炊合せ】 牡蠣豆腐
石川小芋 隠元 才巻海老
紅葉人参 銀杏丸十 木ノ芽
日本料理は季節の趣を大切 にし、一つの器の中に日本の四季を表現して見せます。この秋という季節も食の芸術に見せられた料理人達がそれぞれの個性で表現し、目で舌で楽しませてくれ ます。
南房総にもみかん狩りの季節がやってきました。南房総では希少価値の高い温州みかんの品種が多く、このみかんはとても甘くそしてほどよい酸味が昔懐かしい 南房総の秋の味覚を代表する果物の一つです。みかん狩りの体験は南房総市内の岩井、千倉、三芳の3地域で体験することができます。皆様ぜひ味覚の秋を満喫 しに出かけてみてはいかがでしょうか。
月替り新磯懐石11月の一品
【蒸 物】 百合根饅頭
鳥挽肉 イクラ 菊花蟹餡 蓮根 春菊
当館では厳選した食材はもちろんのこと、日本の四季特有の気温や湿度にもこだわり、食す方の心に染み入るよ うな奥深い味を探求しこだわっております。限りない味の追求の中で生み出される研ぎ澄まされた味、食感をぞんぶんに味わって下さい。
10月13日(月)午前11時44分、鴨川シーワールドで、シャチの「ラ ビー」が初めての赤ちゃんを無事出産しました。
「ラビー」は、2007年(平成19年)4月にオスのシャチ「オスカー」との間で交 尾があり、その後のホルモン検査で妊娠が確認され、出産が待ち望まれていました。
10月13日午前8時55分に、胎児の尾ビレが出始め、午前11 時44分に無事、赤ちゃん(性別不明)が誕生しました。開園中であったため、生まれた瞬間、お客様から一斉に拍手と歓声が上がりました。赤ちゃんはお客様 が見守る中、自力で水面まで泳いで行き、元気良く初めての呼吸をしました。
「ラビー」は、1998年(平成10年)に、日本で初めて生まれ育った シャチで、今回が初めての出産になります。水族館で生まれたシャチの出産は、日本初のことです。国外では10数例が知られていますが、うまく育っているの はアメリカ・シーワールドのみで、4頭の母シャチから10頭の子シャチが育っています。シャチの繁殖は難しく、無事に育つのは50%ほどといわれていま す。国内でシャチの繁殖に成功しているのは鴨川シーワールドだけで、これまでに「ラビー」を含め4頭の子シャチが生まれ育っています。母親「ラビー」が子 育てに専念できるよう、当分の間は静かに見守っていく予定です。シャチパフォーマンスは、誕生したシャチの赤ちゃんの紹介を含めたガイダンス付の特別プロ グラムとなっております。
※シャチのディスカバリーガイダンスは定員数を減らして実施しております。
[出産の概要]
出産日:2008年10月13日(月) 午前11 時44分
出生個体:オス 体長 約200cm 推定体重 160kg~180kg
母 親:「ラビー」 年齢10歳 体長5.1m 体重2,000kg
父 親:「オスカー」 推定年齢23歳 体長5.7m 体重3,250kg
シャチの妊娠期 間:17ヶ月~18ヶ月(「ラビー」の場合は18ヶ月)
日本の水族館でのシャチ飼育数:7頭(今回の赤ちゃんが8頭目)
2008年10月13日 午前8時35分 破水確認
午前8時55分 尾ビレが出始める
午前11時44分 出産
14日 午後12時24分 初授乳
本日も皆様のお祝いの席に花を添えている真鯛の姿造りです。
大切な方へのお祝いに「御祝い膳」はいかがでしょうか。お誕生日、結婚記念日、退職祝い、還暦、古希、喜寿、傘寿、米 寿、白寿、百寿と一生に一度しかない人生の節目の大切な記念の日を、皆様でともに分ち合い、そして将来の幸せを祈りながら心に残る想い出の時を当館でお過 ごし下さいませ。大切な方への想いを特別な空間で演出させて頂きます。
秋を彩るコスモスが、内裏山を鮮やかな色彩に染めています。
当館の目の前で咲いているとても綺麗なコスモスです。数ある広大なコスモス畑の名所と は比べ物になりませんが、道端のほんの一角で秋風に揺られながら赤やピンク、白と鮮やかな色合で咲き乱れるコスモスも大変風情があってとても心が和みま す。そしてこのコスモスが咲き乱れる季節になりますと、房総では伊勢海老を始めとする様々な魚介がより旨味を増しはじめ、房総ならではの秋の味覚を存分に 楽しませてくれます。コスモスを横目に秋風を感じながら、房総の優雅な旅はいかがでしょうか。新鮮な魚介が皆様をお待ちしております。
房総の秋の味汐っ子が水揚げされました。
皆さん「汐っ子」(しおっこ)をご存知でしょうか。「汐っ子」とは、外房、東京、相模湾など関東で30センチ前後のカンパチの幼魚のことを「汐っ子」と言います。(または潮子・しょご)この天然ものの「汐っ子」は、夏が旬の成魚とは違い秋が旬になり、秋にな ると黒潮のながれにおされるようにして回遊してくるとても美味しい魚です。この「汐っ子」の味の特徴は、身がとても柔らかく脂がのり甘味があるのが特徴 で、これが成長するにつれ柔らかかった食感はコリコリと歯触りが良くなり、脂は旨味をさらに増し、より味が極まります。いずれもお刺身で食すのが最も美味 しく、お刺身でこのカンパチに勝てる魚はそうはいないと言われています。黒潮からの秋の贈り物「汐っ子」、皆様ぜひお召し上がり下さいませ。
カンパチ(間八、勘八)
硬骨魚類条鰭亜綱新鰭区刺鰭上目スズキ系スズキ目アジ科ブリ属。日本南部、太平洋北西部の温帯・熱帯海域に生息し日本海では水深200mまでの大洋に生息する回遊魚です。特徴は背骨に並行し て黄色い線があり、最大で1.5mを超し体重は50kgを超えます。産卵期は夏。カンパチの食性は肉食のため、稚魚(流れ藻に付いて暮らしモジャコと呼ば れます。)は動物性のプランクトンを食べ、成長に伴いマイワシ、マアジ、イカ、甲殻類などを捕食し生きています。またカンパチは暖流魚で水温にデリケート なため、水温が13度以下になると成長が止まり死んでしまいます。(適した水温は20~30度です。)そしてこのカンパチは、ずば抜けて多くの栄養素を含 んでいることでも知られ、多価不飽和脂肪酸のEPA・DHAを多く含み、これらの成分は脂肪細胞を減らす効果があり特に内臓脂肪を減らす働きがあります。 また、体内で作ることのできない必須アミノ酸8種類をバランスよく多量に含む他、コレステロールや中性脂肪を下げ二日酔いも予防するナイアシン、血圧を下 げるカリウム、悪性貧血、不妊症の予防になるビタミンB12、そしてカルシウムなど様々な栄養素を豊富に含んでいる、とても優れた魚でもあります。いまで もカンパチは高級魚ですが、かつてはなかなか手に入ることのない高級魚でした。カンパチの名の由来は、正面から見ると目の間に黒い八の字模様が見えるので 「目の(間)の(八)」で「間八」と名付けられたと言われています。この他地域により、アカハラ、ネイゴ、アカバナ、アカネバ、チュウリキ、ネリコなどと 多様な名で呼ばれています。
秋の魚珍しい青矢柄(アオヤガラ)が水揚げされました。
皆様ご覧になられたことはありますでしょうか。この青矢柄はまとまった数で水揚げされるこ とがほとんどないため市場には出回ることがなく、あまりしられていない魚の一種です。ご覧頂けるように細長い身体が特徴なので食べるには身が少なく、椀 種、焼き物、干物などにして食されています。味は淡白な白身で上品な味なので皆様機会がありましたらぜひ一度お召し上がり下さい。房総ではこの他たくさん の珍しくて美味しい魚が水揚げされますので、皆様に房州の美味しい海の幸をたくさんご紹介させて頂きます。
アオヤガラ(青矢柄)
硬骨魚類条鰭亜綱新鰭区新骨亜区正新骨下区 側棘鰭上目スメグマモルフ系トゲウオ亜系トゲウオ目ヨウジウオ亜目ヤガラ科ヤガラ属。日本での分布域は本州中部以南太平洋の暖海の浅い岩礁や珊瑚礁、砂地 などが混ざり合う海域に分布しています。体長は1.5mほどになり、ふだんの体色は淡緑色か淡褐色をしていますが、興奮すると暗褐色の幅広い横帯が出現し ます。(口は身体の4分の1ほどもあります。)餌は小魚、小エビ、イカなどをスポイト状の口で吸引して捕食し、中でもイカが好物なため、イカの生息域と似 た地域に生息しているといわれています。また「矢柄」の名の由来は、矢の細長い棒の部分「矢柄」に似ているところから名付けられました。英名では Cornet fish ( コルネットという金管楽器)、Flute mouth ( フルートという木管楽器)などの管楽器に譬えられています。