本日の南房総は梅雨の晴れ間気持ち良く、海岸は涼しさを求め沢山の人で賑わいました。
月替り新磯懐石七月の一品
【冷 鉢】 夏季山海合せ鉢
金目鯛 小茄子 オクラ
車海老 椎茸 とんぶり
海と山に囲まれた南房総の豊富な食材を用い、気鋭の若き料理人たちが独創性に溢れた感性と、修行で手に入れた塩梅で食材の良さを際立たせて見せます。料理は心を込めて作れば気持ちが伝わり気持ちなければこれもまた伝わる。技術だけでなく移ろう季節を観察し、歴史、文化を勉強し、料理と真剣に向き合わなければ決して良い料理は作れません。夢の中で描く最高の料理を追い求め若き才能が邁進します。
とても立派な金目鯛が水揚げされました。
この大きさ伝わりますでしょうか。1年を通してもなかなか見ることのできないとても立派な金目鯛です。ご覧頂いてますこの画像、今一大きさが伝わらないと思いますが下の金目鯛はごく普通に水揚げされる大きさの、1キロ~2キロある「大金目」といわれる金目鯛です。この金目鯛でも「大金目」といわれる通り大きいのですが、その更に一回り以上は大きいこの金目鯛となると大きさを想像して頂けますでしょうか。 60cm程はあります。大きいです。普段見慣れてる金目鯛でも、流石にこの大きさの金目鯛を目にしたときには圧倒されました。この房総半島沖で水揚げされる新鮮で立派な金目鯛は味にも定評があり、通年脂が乗っていて特に美味しいと絶賛されている代物です。新鮮で抜群に美味い房総の金目鯛、煮付け、お刺身などで至福の味わいを楽しむことができます。この金目鯛を始め房総ならではの味覚がたくさん堪能できる南房総小湊、ぜひ皆様お越し下さいませ。
暑さの訪れとともにアジサイの季節がやってまいりました。
アジサイの魅惑に誘われミツバチも元気に飛び回っています。
ミツバチの減少についての話題
昨年の秋からミツバチの減少に伴い農業への影響が各地で懸念されております。これは世界的な問題でもあり、多くの農作物の授粉に関係するミツバチの減少は、やがて農業と食料供給に害を与えると警告されています。今春行われた産地への緊急影響調査でも、20都道府県で影響があったことが分かり、コストアップの原因や奇形の原因ともなっていると報告されています。おもに日本で授粉に使われるミツバチはオーストラリアから輸入される「セイヨウミツバチ」であり、このミツバチは一年中授粉をしてくれる便利なミツバチとして重宝され、日本古来の「ニホンミツバチ」は一年に一回しか蜂蜜が採取できないため効率が悪く授粉には適していないとされています。しかしこの外来種の「セイヨウミツバチ」は日本での生息域を拡大し、今では「ニホンミツバチ」は殆ど見られなくなりました。ご存知の通りこのような外来種による生態系の破壊はミツバチだけに限った問題ではなく、あらゆる動物の中で起きている非常に深刻な問題であります。そしてこの「セイヨウミツバチ」も今では減少し、この減少の原因は依然として数々の原因が挙げられ確かな原因は解明されておりませんが、公害もその一因とされ、排気ガスの鉛や殺虫剤、農薬などにとても弱いミツバチは、この影響を多大に受け減少しているともいわれています。普段私達が口にしている農作物はこのように動物と密接な関係にあり、自然の破壊とともに引き起こされてきた問題は山積しています。農林水産省ではこの状況を打開すべくアルゼンチンからミツバチを移住させようという考えがありますが、このミツバチは「アフリカミツバチ」といい気性がとても荒く攻撃的なため、在来種が攻撃され生態系の崩壊が危惧されています。やはり根本的な解決が不可欠と考えられます。都市開発などのために自然を削り道路や宅地が増えそこでは目に見えない大切なものが失われ、今では理想となってしまった自然との共存。この状況の中で壊れかけた地球を一人一人の力で蘇らせるため世界中の人々が今努力しています。将来生まれてくる子供達のために良い環境を残すのも私達の使命ではないでしょうか。
外房の初夏の味、イサキが水揚げされました。
皆様ご存知でしょうか。イサキが最も美味しくなるのは産卵期を向えた梅雨時のこの季節ということを。一般的に魚の旬はたくさん餌を食べ、たっぷりと脂が乗る産卵期直前のものが最も美味しいといわれ、産卵期に入り、腹子や白子に栄養が奪われたものは味が落ちるといわれます。ですがイサキは例外です。一年を通して最も脂が乗るのが産卵期であり、この季節のイサキは「梅雨イサキ」、「麦わらイサキ」などと呼ばれ至福の味わいを堪能することができます。おまけに産卵期には腹子や白子の珍味も楽しめます。このイサキの旨味は皮と身の間にある脂にあり、これは小さなもの(小型のものは瓜坊と呼ばれます。)でも味わうことがでますが、大きくなればなるほどたっぷりと脂が乗り美味しくなるといわれています。この美味しいイサキを食べる調理法はあらゆる調理法があり、いわずと知れたお刺身、そして煮付け、塩焼き、酒蒸し、唐揚げ、お吸い物などとどんな調理法でも余すところなく美味しく味わえる万能な魚イサキです。当館で皆様にお薦めしたいのはやはりお刺身。旨味がたっぷりと詰まった皮と身の間の脂をタタキにして閉じ込めると、薄ピンクがかった身は心地よい食感と旨味が味わえ、炙った皮は香ばしく、そして口の中いっぱいに広がる極上の脂の旨味はそれはもう幸せを感じずにはいられません。一年中美味しいイサキをもっと美味しいく食せる「梅雨イサキ」、この季節にしか食べられない極みの味をぜひご堪能下さいませ。