内浦山の水田では田植えが終り、小さな稲が元気に育っています。
南房総の田植えは早く、4月半から田植えが始まり5月初旬には田植えを終えます。 ここ南房総鴨川は米どころとしても知られ「長狭米」がとても有名です。長狭米は鴨川市にある長狭平野で作られ、江戸時代から良質米の産地として知られて います。長狭平野は北に清澄山系、南に嶺岡山系と山々に囲まれ、嶺岡山系には蛇紋岩という岩が多く、この岩には稲が成長する過程でとても大切な良質のミネラル分が沢山含まれ、また稲を植える土壌には、水耕栽培にもっとも適した良い重粘土質の土壌があり、水田には自然の層から湧出でた上質の清水が張られこれ 以上にない素晴らしい環境が整っています(この長狭地区の地形は、米どころ新潟・魚沼地区と非常に似ています)。この様に偶然重なったすばらしい環境が 美味しい「長狭米」を作っています。当然当館のお米もこのとても美味しい「長狭米」です。長狭地区は、明治4年に明治天皇大嘗祭御斎田として選ばれお米を献上した、由緒ある米どころでもあります。この長狭地区には他にも大山千枚田という農林水産省指定「日本の棚田百選」に選ばれた階段状の棚田があり、 2002年には「第八回全国棚田サミット」も開催されました。この大山千枚田は東京から最も近くにある棚田でもあります。大山千枚田の棚田は375枚の 田んぼで構成され、この田んぼを見渡せる頂上部から眺める景色は、日が暮れるまで見ていても飽きることのない、とても懐かしい風景です。田んぼの頂上部までは舗装道路があり車で行くことができます。記憶の中に残る日本古来の風景を想い出しに、大山千枚田に寄ってみてはいかがでしょう。