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岩の間に手をさし入れて磯遊び

地元では好んで食べられているとても美味しい「シッタカ」(尻高)です。
シッタカは以前自家消費されるだけの貝でしたが、とても美味しいことから 近年市場にもでまわるようになりました。このシッタカは磯で獲れる巻貝の中でも特に美味しい巻貝で、塩茹でしただけでも美味しく、またお醤油との相性がと ても良く、薄味で煮込むと磯の香りと相俟って食べ出したら最後の一個まで食べ続けてしまうほど大変美味な巻貝です。食べ方は、貝から抜き取るときに爪楊枝 を使いくるくるっと抜きとるのですが、待針を使うと最後の肝(ワタ)の部分まで切れずに取り出せより美味しく食べられます。また、この身の最後についてい る肝には独特の苦味があり、この苦味がお酒にとても合い、酒の肴に最高です。夏、磯へ遊びに行かれることがありましたらぜひ探してみて下さい。房総の磯ではシッタカを容易に見つけることができます。ですが獲るときは場所により漁業権がありますので十分にご注意を。口の中に磯の香りが広がるとても美味しいシッタカでした。

バテイラ(馬蹄螺)
腹足 綱前鰓亜綱古腹足目ニシキウズガイ科。青森県以南から九州大隈半島の太平洋沿岸の潮間帯下部から水深30mまでの岩礁に生息し、日本海側に生息する大型の 亜種オオコシダカガンガラ(大腰高岩殻)と共に市場でシッタカとして売られています。この2種は形態が異なり、バテイラは殻高5㎝ほどの正円錐形をし周縁 角は明瞭で底面に成長線があり螺肋を欠き、オオコシダカガンガラは殻高6㎝ほどで殻の表面にはうねがあり底面に成長線と螺肋があります。餌は共に草食のた め、普段はやや深めの岩やテトラポットについている海藻を歯舌で削り取って食べ生きています。また、地域によりさまざまな名で呼ばれるこのバテイラは、関 東はシッタカ(尻高)、三重県はシリタカ、ガンガラ、沼津ではイッコ、東しな海では三角ミナ、若狭湾ではたかじりなどの名で呼ばれています。標準和名のバ テイラ(馬蹄螺)は、馬のひづめの形に似ていることから、このように名づけけられています。

by 旬彩の宿緑水亭 | 2008-05-08 16:52 | ♦お料理
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