中庭「緑水園」を紫色に染めている春の花紫蘭です。
鯉が優雅に泳ぐ春の緑水園では、季節の花々が競うように咲き始めました。
シラン(紫蘭、別名:ベニシラン、シケイ)
ラン科シラン属の 耐寒性宿根草。原産地、日本、台湾、中国に自生し、日本では本州の中南部から四国、九州に分布しています。このシランは、ラン科植物の中でも極めて丈夫な ことでも知られ、日陰、日向、乾燥、過湿にも耐えることができ、とても栽培しやすいことから観賞用として庭なのどで広く栽培されています。開花期は4月~5月。咲き始めから1ヶ月ほど花を咲かせ、草丈は30~60cm、花茎の先に数個の花弁をつけ、花弁は細長く完全に開かない感じで咲き、白色、紫紅 色、斑入りなどの種類があります。通常ラン科植物の種子は特別な条件下でないと発芽しませんが、本種は無菌播種であれば単純な培養液上でも、用意に発芽さ せることができます。またシランは漢方薬としても重宝され、白及(びゃくきゅう)と呼ばれる偽球茎は、止血、痛止め、慢性胃炎に用いられています。このよ うに観賞用、薬として人々に愛されてきたこのシランも、今では野生のシランが激減し準絶滅危惧種に指定されています。花言葉は「変わらない愛、お互い忘れないように、美しい姿、楽しい語らい」です。