とっても美味しい旬の鰆(サワラ)が水揚げされました。
この季節最も美味しくなる鰆、この魚も冬場に脂がたっぷりと乗り、「寒鰆」などと呼ばれ珍重される美味しい魚です。日本近海で漁獲される鰆は高値で取引され、高級魚として扱われています。この鰆は産地により旬が異なる魚ですが、房総では今が旬の魚です。鰆の身は透明感があり白身で柔らかく、脂の乗った身は淡白でありながら上品な甘みがあり、トロのような食感と旨味が味わえます。この鰆は和食の世界では欠かすことのできない食材であり、鮨ネタを始め代表的な西京浸け、佑庵焼き、刺身、吸い物、煮付けなど、鰆を珍重する岡山県では「ばらすし」にはなくてはならない食材であります。また、鰆の身は割れやすさなど扱う技術が必要なことから、「サワラぬ神にたたりなし」などといわれるほどめんどうな魚でもあります。房総の冬の味覚、ぜひ味わいにお越し下さいませ。
サワラ(鰆、狭腹、小腹、馬鮫魚、学名:Scomberomorus niphonius )
スズキ目サバ科サワラ属。北海道南部から東シナ海までに分布し、温帯域・亜熱帯域の東アジアに分布する。体長は1mを超え、細長い剣状の体と大きい口に鋭い歯が特徴。サワラの第一背鰭は19~21棘からなり後半部が低くく、第二背鰭・尻鰭と尾鰭の間に小離鰭がある。体色は背側が青灰色、腹側が銀白色をし、体側には暗色斑が縦方向に数列並ぶ。鰾はない。食性は肉食性であり、カタクチイワシやイカナゴなどの小魚、甲殻類、軟体動物などを捕食し、イワシやサバなどを餌にする食性から EPAやDHAなどが多くなり、血栓予防、ガン生成抑制、血圧を下げるなどの効果があるといわれている。産卵は春から初夏に数回に分け産卵を行う。サワラは成長するに従い呼び名が変わる出世魚でもあり、ゴシ、シマウマは小型魚、サゴシ・サゴチは40~50cm、ヤナギは50~60cm、サワラは60cm以上のものを呼ぶ。「鰆」の漢字は、春の産卵期に沿岸によってくるため「春を告げる魚」として「鰆」と書きます。
地元で水揚げされた天然の平鱸(ヒラスズキ)が届きました。
平鱸、この魚は鱸以上に美味しい魚として知られ、鱸のような身の臭みがなく、旨味、甘味、食感ともに抜群に優れた魚であり市場では水揚げ量が少ないことから高値で取引されている魚です。当館ではこの平鱸を漁師町でしか食べることのできないどこよりも新鮮で美味しいお造りで召し上がり頂けます。このお造りでは平鱸が持つ本来の旨味と歯応えが十分に味わえ、平鱸という素晴らしい素材を目で舌で実感して味わうことができます。新鮮なものであればやはりお造りがお薦めです。当館ではこの平鱸のように普段ではあまり食すことのできない美味しい魚介を日々地元の漁港から仕入れております。どこよりも新鮮な魚が味わえる当館自慢の新磯懐石料理をぜひ皆様味わいに越し下さいませ。
ヒラスズキ(平鱸、学名:Lateolabrax latus Katayama,1957)
硬骨魚網スズキ目スズキ科スズキ属。房総半島から九州、日本海側の沿岸から朝鮮半島南岸に生息。成魚の生息環境は主に外洋に面した岩礁域に生息し内湾にはあまり侵入しないが、稚魚や若魚は河口域で普通にみることができる。特徴はスズキよりも体高が高く、背鰭の軟条は 15~16本、尾柄部は太く短く、側線下方鱗などの特徴がみられる。体長は80cm以上になり、食性は甲殻類、軟体動物、多毛類、魚類などを食べる動物食性である。産卵期は2月~3月。スズキより漁獲量が少なく美味なため、高級魚として扱われるが、近年海水温の上昇などの影響を受け増加傾向にある。
新年明けましておめでとうございます。
当館も皆様のお陰をもちまして、無事に新春を迎えることができました。
旧年中には別邸「つきの里」もオープンいたしまて、これを機に緑水亭一同一層気を引き締めて、皆様のご愛顧にお応えいたすよう、地道に、目の前のできることから取り組み精進に務めて参りたいと存じます。
本年も変わらぬお引き立ての程よろしくお願い申し上げます。
皆様のご健勝とご発展をお祈り申し上げます。