客室の庭先で、神秘的な妙味を漂わせる石楠花が咲いていました。
この幻想的な色と形、自然は季節折々の雅致に富んだ風情を楽しませてくれます。
シャクナゲ(石楠花、石南花)
ツツジ科ツツジ属シャクナゲ亜 属の常緑性の低木を総称して呼び、狭義にはアズマシャクナゲやツクシシャクナゲのことを指します。このシャクナゲの分布範囲はとても広く、北半球の亜熱帯 から熱帯山地、南は赤道を越え南半球のニューギニア、オーストラリアまで分布しています。このように広範囲に渡って分布しているため、野生の変種、園芸品 種を合せるとその数は、数百種類あると言われています(ヒマラヤには特に多くの種類が分布しています)。開花時期は4月~5月。シャクナゲの花は大きく 派手な色彩が特徴で、色は白、赤、黄色などがあり、またこのシャクナゲの葉の部分にはロードトキシンなどの毒性が含まれ、これを摂取すると中毒症状を起こすのでご注意下さい。(「石南」という漢方薬がありますが、全く関連性はありません。)漢字の「石南花」は中国産の別種の名であり、これを誤って名付け「石楠花」は漢名であります。花言葉は、「威厳、荘厳、警戒、危険」。福島県、滋賀県の県花でもあります。