内浦山の水田でアメンボを発見!
アメンボは4~10月の間見ることができます。アメンボはカメムシ目の仲間で、水上での生活を選んだ種をカメムシ とは区別しアメンボ科と言います。この水上の生活を選んだアメンボはなぜ水面を滑ることがきるのでしょうか。それは脚にみっちりと生えた毛が水面につく表面積を広げ、さらに脚先から水を弾く油を分泌し、水の水面張力を最大限利用して浮いているのです。アメンボが溺れることはありませんが、まれに洗剤などの 界面活性剤が水に混ざっていると表面張力を失って沈んでしまうことがあります。アメンボにとっても綺麗な水はなくてはならない大切な自然の恵なのです。アメンボは主に水面に落ちた昆虫や魚類を獲って生きています。アメンボが水面で昆虫を捕食できるのは、水面に落ちたときに起こる波紋に反応しているからです。この反応を利用し水面にやさしく波紋を立ててやると、餌が落ちてきたと勘違いしたアメンボが近くに寄ってきます。アメンボを見かけたらぜひ試して見て下さい。アメンボにはこの他色々な特徴があり、よく観察すると6本ある脚の真ん中2本の脚だけがやけに長く発達し、この中脚を使ってアメンボは水面を漕ぎ進んでいます(他の脚は姿勢の制御に使っています)。この他、飛ぶこともでき、アメンボはカメムシの仲間なので同じく身体から臭いも発します。この発す る臭いはカメムシのような悪臭ではなく、飴のような甘~い臭いがします。この「飴」と「坊」で、アメンボウと言う名がづけられたようです。11月も過ぎて すっかり寒くなる頃にはアメンボは成虫の姿で冬越しをします。しかし、実際にアメンボが越冬しているところを見た人はほとんどいなく一番の謎とされています。たくましく生きるアメンボでした。