暖かい日差しに誘われ、内浦山で共に暮らす猿たちが、食べ物を探しに山里まで下りてきました。
緑水亭の直ぐ裏手の山の麓で、小さな子猿を連れた十数頭の猿の群れが、採ってきたばかりのみかんを口いっぱいに押し込んでは、美味しそうに食べていました。
猿の生息地は、この内浦山に生息する猿たちを始め自然豊かな環境でなくては生きて行けず、猿が生息しているということは、そこにいかに豊かな自然が残っているかという証にもなります。
いつまでも猿たちが生息できる豊かな自然を守り、内浦山で共に生活して行きたいものです。
天然記念物「高宕山のサル生息地」
富津市、君津市及び房総郡には野生のニホンザルが生息し、高宕山を中心とする約11平方キロメートルの標高300メートル前後の波状山地は、県教育委員会と京都大学霊長類研究グループの調査で約7群の生息が確認され、昭和31年(1956年)12月、国指定の天然記念物とされる。また、猿の群生観察の場としても学術上貴重な生息地として知られている。