暑さの訪れとともにアジサイの季節がやってまいりました。
アジサイの魅惑に誘われミツバチも元気に飛び回っています。
ミツバチの減少についての話題
昨年の秋からミツバチの減少に伴い農業への影響が各地で懸念されております。これは世界的な問題でもあり、多くの農作物の授粉に関係するミツバチの減少は、やがて農業と食料供給に害を与えると警告されています。今春行われた産地への緊急影響調査でも、20都道府県で影響があったことが分かり、コストアップの原因や奇形の原因ともなっていると報告されています。おもに日本で授粉に使われるミツバチはオーストラリアから輸入される「セイヨウミツバチ」であり、このミツバチは一年中授粉をしてくれる便利なミツバチとして重宝され、日本古来の「ニホンミツバチ」は一年に一回しか蜂蜜が採取できないため効率が悪く授粉には適していないとされています。しかしこの外来種の「セイヨウミツバチ」は日本での生息域を拡大し、今では「ニホンミツバチ」は殆ど見られなくなりました。ご存知の通りこのような外来種による生態系の破壊はミツバチだけに限った問題ではなく、あらゆる動物の中で起きている非常に深刻な問題であります。そしてこの「セイヨウミツバチ」も今では減少し、この減少の原因は依然として数々の原因が挙げられ確かな原因は解明されておりませんが、公害もその一因とされ、排気ガスの鉛や殺虫剤、農薬などにとても弱いミツバチは、この影響を多大に受け減少しているともいわれています。普段私達が口にしている農作物はこのように動物と密接な関係にあり、自然の破壊とともに引き起こされてきた問題は山積しています。農林水産省ではこの状況を打開すべくアルゼンチンからミツバチを移住させようという考えがありますが、このミツバチは「アフリカミツバチ」といい気性がとても荒く攻撃的なため、在来種が攻撃され生態系の崩壊が危惧されています。やはり根本的な解決が不可欠と考えられます。都市開発などのために自然を削り道路や宅地が増えそこでは目に見えない大切なものが失われ、今では理想となってしまった自然との共存。この状況の中で壊れかけた地球を一人一人の力で蘇らせるため世界中の人々が今努力しています。将来生まれてくる子供達のために良い環境を残すのも私達の使命ではないでしょうか。