地元漁港で水揚げされた旬の真鯛と魴鮄(ほうぼう)をご紹介します。
真 鯛
鮮やかな体色と、淡白な旨味、成魚は主にエビやイカ、カニなどを常食し、これが旨味成分や甘みの素となり真鯛独自の「魚の王様」と呼ばれる旨味を造り出します。また、関東近海の真鯛は他の真鯛と比べても姿がとても美しいと評判です。身は歯ごたえのある白身で、他の魚に比べて臭みや 脂肪などの癖がなく、湯引きして霜降にすると皮の美味しさも楽しめます。真鯛の寿命は40年と言われ、大きなもので1mに達します。真鯛は鮮度の落ちが遅 いことから転じて、時を経てもかつての力や価値を失わないことを例え「腐っても鯛」ということわざが有名です。御祝い事には欠かすことのできないとても縁起の良い魚です。
魴鮄(ほうぼう)
角張った頭部と扇型の大きな胸ビレが特徴です。 味は淡白なコクのある旨みと脂がのっていてすばらしく美味しい白身魚の代表です。大きなものほど脂がのっていて旨みもあり、刺身にすると透明感のある白身でありながら、しかも甘み旨味があって絶品です。成長が遅く30cmになるまでに5年近くもかかります。胸ビレの下に3対の軟条があり、これを脚のように動かし海底を「方々」に歩き回るところから魴鮄(ほうぼう)の名は来たと言われています。また、鳴き声がボウボウと響き渡るところから魴鮄(ほうぼう)という名前になったという説もあります。魴鮄(ほうぼう)の赤い体色と鎧兜を着けた武士を連想させる姿形から、真鯛と同様に目出度い魚として、祝い事にも使われます。