思わぬ訪問者が現れました。
「ミーン、ミンミンミンミンミー」と、どの蝉よりも印象的な鳴き声でおなじみの、ミンミン蝉が緑水亭へ遊びにきてくれました。どうですかこの顔、こうまじまじと顔を見合わせるのも久し振りです。このミンミン蝉、子供の頃にはなっかなか捕まえることができなく、とても悔しい思いをした経験があります。アブラゼミやツクツクボウシのようにたくさんはいないようで、鳴き声は聞こえてきても捕まえた記憶はほんのわずかです。ですので大人になった今でも、このミンミン蝉を捕まえたときの嬉しさは一入です。今年はご存知の通りこの猛烈な暑さの中、昆虫達も大分動きが鈍っているようで、カブト虫・ミンミン蝉を始め昆虫の数が少ないように思われます。夏の風物詩の昆虫達もこの厚さにはほとほと参っているようです。まだまだ暑い日が続くこの季節、皆様も熱中症などにはくれぐれも気をつけお過ごし下さい。
ミンミンゼミ(ミンミン蝉蛁蟟、学名:Oncotympana maculaticollis) 昆虫網半翅目同翅亜目セミ科Cicadidaeの一種。日本での分布は、北海道南部から九州、対馬、甑島列島の平地~山地の林、都市の公園などで7月下旬から9月にかけ見ることができる。北海道では産地が局所的で、北限の釧路総合振興局管内の屈斜路湖にある和琴半島では、1951年に国指定の天然記念物に指定されている。国外では朝鮮半島、中国、ロシア連邦極東地域に広く分布している。(朝鮮半島の個体群は同種とするか異種とするか議論がる。)このセミは大形であり、成虫の体調は30~36㎜ほどになり、翅端までの全長は約64mm。体型は頭部が狭く腹部が太くて短く、体色は胸部と腹部の境界付近が白く、胸背には緑色の斑紋があり複眼は緑色で翅は透明である。比較的日本のセミの中では鮮やかな体色をしているセミである。卵は枯れ枝の中に産み付けられ、300日かけ孵化し、6年目で成虫になる。このセミはアブラゼミなどに比べ暑さに弱く、特に厚さが厳しい地域では全く生息していない。