とても美味しい的鯛(マトウダイ)が水揚げされました。どうでしょうこのぶさいくな容姿、とても愛嬌があります。魚は見かけが良くないほど美味し い魚が多いとも言われますが、この的鯛もこの見かけからは想像できないほどとても美味しい魚の一種です。食べ方は、水揚げされたばかりの新鮮な的鯛でした らやはりお刺身で食べるのが一番贅沢な食べ方です。身は独特な色合いをして引き締まり、口に含むと心地の良い歯ごたえととても上品で淡白な味が絶品で す。(刺身は肝も一緒にどうぞ、美味しいです。)お刺身以外にも塩焼き、鍋などでも美味しくいただくことができます。また、このとても美味しい的鯛は、フランス、ドイツなどのヨーロッパでは白身の最高級魚として珍重され、フランス料理ではムニエルとし欠かすことのできない食材でもあります。房総の新鮮な魚 介ぜひお召し上がり下さいませ。
マトウダイ(的 鯛、馬頭鯛)
硬骨魚網条鰭亜網新鰭区棘鰭上目マトウダイ系マトウダイ目マトウダイ科。日本での生息域は、本州中部以南の浅海と深海との境目水深 100~300m付近に生息しており、日本以外ではインド・太平洋域、東部太平洋域に生息しています。特徴は、大きな体高と側扁した体型、そして斜めを向 いた口が特徴的で、この口は普段蛇腹状に折りたたまれ、餌を捕るときに上顎を大きく突き出し海水ごと吸い込み捕食します。(自分の半分もある大きな魚を食 べることもできます。)また、グーグーとバイブレーションを伴い鳴くことができ、体長は大きいもので50cmに達します。産卵期は4月~6月。マトウダイ の「的鯛」・「馬頭鯛」という名の由来は、身体の中心にある斑紋が「的」のようであるためと、顔が馬に似ているところから「馬頭」という馬に由来するもの があります。海外では、ドイツでピーター、フランスではサンピエルと新約聖書の第一使徒ペテロの名前が付けられ、ガラリヤ湖の漁師であったペテロが、この マトウダイを使ってイエスが行った奇跡を見てイエスに従ったことから、この名が付けられているようです。学名のZeus faber(ゼウス・ファベル)はギリシャ神話の神ゼウスの名が冠してあります。